« 借りぐらしのアリエッティ(テアトル1) | トップページ | ソルト(テアトル2) »

永遠の0(百田尚樹)

「2009年最高に面白い本大賞」の文庫・文芸部門で第1位と言う帯もあり、期待していた1冊でした。本の内容は知りませんでしたが、終戦から60年、主人公である姉弟は、特攻隊で戦死した祖父の生涯を調べていたという話から、これは終戦記念日までには読みたいと、取りだしたわけです。

小さい頃は祖母と一緒に寝ていた私は、福井空襲の話を聞きながら寝るのが楽しみでした。悲惨な戦争の話がなぜ好きだったのか分かりませんが、赤く燃える街と川も真っ赤になるほどの光景や防火用水槽など、今はないものを想像したのが楽しかったのか・・・

私のことはともかく、こうした戦争の話を読むのは嫌いじゃないので、どれも興味深く読めますが、この本はやっぱり感動して涙しました(^^;。

特に特攻隊の気持ちについて書かれているあたりは、今の平和な時代からみたら、大きな勘違いもあるものだなあって感心して読みました。

ただ、本自体は、この本の性格上と言うか構成上と言うか、多くがインタビューと言う形を取っています。祖父と戦場で一緒だった方の話を聞き、祖父の人柄と言うか生涯を見つけていくという形です。最初のインタビューでは「臆病者」と評価されて、特攻隊で死んだ祖父と臆病者のギャップがどのようにつながるのか、、、そのあたりが興味ともなっています(おおむね予想通りなんですけど)。そのあたりがうまいと言えばうまいのですが、戦争を語ると言うことに対して、本来の主人公たちの新たな船出につながる部分がかなり薄い感じです(戦争がインパクトありすぎだからしょうがないですね(笑))。

戦後65年、、、、もう、戦争は歴史で習う出来ごとになったことでしょう。ゆとり教育で、育った人たちにこそ読んで欲しい1冊かもしれないですね。

あっ、最後に一言。あのラストの真相、、、あれは・・・(笑)。なるほどと思う反面、そこを先に出せよって、思っちゃうすれすれのところ。反則!ってそう思わせなかった最大の理由は戦争の悲惨さや日本の官僚的作戦などに私のパワーが回っていたからかもしれない(^^;

★★★★★○

|

« 借りぐらしのアリエッティ(テアトル1) | トップページ | ソルト(テアトル2) »

コメント

はじめまして
TBさせていただきました

結構感動しながら、ウルウルして読んだのですが
どうも現代に場面転換すると、なんだか浅くて。。。
でも著者は狙ってやってるのかなぁ、と。
そこらへんが気になりましたが
心震えるものはあったように思います

投稿: kawa | 2010.10.18 13:48

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/51937/49149517

この記事へのトラックバック一覧です: 永遠の0(百田尚樹):

« 借りぐらしのアリエッティ(テアトル1) | トップページ | ソルト(テアトル2) »