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インシテミル(米澤穂信)

ハードカバーの時から興味があった作品で、実はハードカバーの時には、その表紙のイメージから作者得意の青春推理小説かと思ったくらいです。最近文庫本になって、推理小説ではよくあるけど現実にはほとんどない閉ざされた館での殺人事件と言う設定であると言うことをしりました。

雪で閉ざされる山荘や、嵐で閉ざされた孤島とかが、よくあるパターンですが、最近は携帯もあり(携帯と言うのはなかなか推理小説家には目障りなグッズですね(笑))なかなか閉ざされると言うことがありません。

またこのパターンでは複数人数が集まることがお約束です。2人なんて言うのはダメですね。5人以上12人くらいまでであまり多いのもダメです。これが33人集まってリーダーシップがある人がいると全員救出されるでしょう(^^;

携帯は電波がつながらず電話線は切れることが重要です(ソフトバンクはつながらいけどどこもなら大丈夫だっていうのは現実の世界ではよくありますが、この種の設定ではどのキャリアも平等です(笑))


そんな設定を現代の世界でどうつくるのか、、、それを破格の時給でアルバイトを雇い実験を行うと設定にしてあります。初めからこうした極限状況に来るように雇っているのですね。当然、携帯も没収と言う形をとりますから大丈夫ですね。

そんな外と遮断された空間で12名の男女が7日間暮らす試験は、さっそく殺人事件で一気に不穏な空気になります。

詳細は、ネタばれになるので言えませんが、この手の作品は謎が謎を呼ぶために(と言うのは、こうした状況では殺人は1つでは終わらないのもお約束)最大の評価は着地点とその華麗さでしょう。意外な着地であればあるほど、納得できなくなり、納得できれば以外でもないわけです。そこを意外でありながら納得できる着地点があるのかどうか、そこが重要になっちゃいます。

設定自体は、所詮ありえないお遊び要素が満載ですので、現実に戻るラストとのバランスも重要かも。

この本を4/5くらい読んだ時点で、この映画を見てきました。そちらの感想は映画の方で書きますが、個人的には映画の方がよく出来ていた感じです。

★★★★

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