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武士の家計簿(シネマ3)

Busi加賀藩の御算用者(経理係)として仕えた猪山家の物語です。

堺雅人さんは独特の顔で、独特の雰囲気を醸し出していて、それがマッチしているような映画でした。話は、幕末から明治維新と激動の時代(龍馬伝の時代です)、始まりも天保年間(米五のみそや創業は天保2年)、と、激しい時代なんですが、動じないで淡々と自らのそろばんを命と生きる姿がよく出ています。

武士は食わねど高楊枝

こんな言葉があり、当時の武士は金がなくても借金をして見栄をはり外聞を重んじたのでしょう。事実、猪山直之の父は昔の自慢話に固守し古き良き時代を忘れられない感じ(笑)。

そんな中、跡取り息子の直之は、世間の嘲笑を浴びながらも、知恵と工夫で日々の暮らしを前向きに乗り越えようと家財一式を売り払い質素倹約に励みます。そこにあるのは「生まれてくる子供の顔を真っ直ぐ見られるようにしたいのです」と言う思いです。



ここまで書くと、幕末の武士の一家の話と言うよりも、現代の日本の姿にも見えてくるから不思議です。借金まみれになって、将来生まれてくる子供の顔をまっすぐにみられる政治家はいるのか??ってね。

そこまでは意識していなかったのかもしれないけど、自らの仕事を使命とかたくなに生きた姿はある意味称賛に値する生き方だったです。

★★★★☆

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