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ニーチェの考え方(富増章成)

「ニーチェの自由な思索の成果は、短文形式の断章(箴言(よめなかったけど「しんげん」と読むらしい)によって表現した」とのことです。これはアフォリズムと言うらしいです。なかなか勉強になりますね。しかし、断片的で詩的な文章が多いと言うことで読み手の自由な解釈が発生しやすく、副作用も多いとのこと。なるほどねえ。

クラシック音楽との絡みの話も面白いのだけど、ここで重要なのはポジティブな生き方なのです。正確には自分の人生をポジティブに受け入れると言うことです。どうもマーラーの交響曲的印象のイメージだったから、てっきり「生は暗く死も暗い」って感じの方かと思っていました(^^;

昨年、書道展でニーチェの「人生を最高に旅せよ」という言葉を見ました。こんなこと言う人なんだと思ったと同時に、この本を読むとニーチェの考え方がこの言葉に凝縮されているとも言えます。でも、そこにある最高とは、比較した上でのベストと言う意味ではなく、今生きている自分の人生がベストであると認めると言うこと。

どんな苦しい人生でも、それを愛し感謝し受け入れて、「その人生を何度繰り返してもよい」と思うように生きろと言うことなのです。「意味が無いなら意味を作れ」とまで言っています。

運動が健康で強靭な肉体を作るための鍛えなら、ニーチェの哲学は、強靭な精神を作るための鍛えなのかもしれない。

人生は苦しいものだ、その人生を悔やんで生きるのではなく、過去の行動も、その時それを選んだ自分を肯定して生きろとのことなのです。

ニーチェ自身は幼いころに父と弟を亡くし、文献学者としては鳴かず飛ばず、さらに病気も悪化して頭痛と吐き気に悩まされ、最後は発狂して、最後の十年くらいは廃人同様だったとのこと。

そんな人生を送った人が「どうして私は私の全生涯に感謝せずにおられようか?」と言うから説得力も増すと言うものですね。

今の時代に人気があるのも、なるほどと思ったりします。

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