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2011年3月の記事

麒麟の翼 (東野圭吾)

楽天ブックスで予約をしていたけど、何でもシステムのトラブルなどで、発売日を過ぎても届かず、やきもきしていたところ出荷案内も来ないままいきなり届いた一冊です。作家生活25周年記念で、今年3冊発売される予定の第一弾は加賀シリーズです。ちなみに第2弾はガリレオシリーズ、第3弾はニューヒーローらしい。

さて、この作品を「加賀シリーズ最高傑作」と自らも言われているようですが、う~~ん、どうかな(笑)。最高かどうかは読者が決めることかも。私は「新参者」の方がずっとよかったかもしれない。

タイトルは日本橋にある麒麟の像からくるもので、その像の下で被害者がなくなるということから、このタイトルにあるように、被害者は誰に麒麟の翼をイメージしたように羽ばたいてほしいと願ったのだろうかって思いながら読みました。

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記憶がなくなるまで飲んでも、なぜ家にたどり着けるのか?(川島隆太,泰羅雅登)

途中までは飲みに行ったお店も話した内容も覚えていたのに、気が付いたら自宅の布団で目が覚めた、、、なんて私にとっては耳が痛くて楽しい話の内容でした。

共著の形を取っていますが、その2人は、「脳を鍛える大人の計算ドリル」などで有名な東北大学の川島氏と、東京医科歯科大学で教鞭を取るやはり脳の研究者の泰羅氏。「下戸」と「底なし」の2人がお酒と脳の関係についてディベートのように話が進みます。

下戸と底なしが酒の2人が話を進めるところに面白みがあります。

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小暮写眞館(宮部みゆき)

昨年の5月に発売と同時に買ったけど、あまり長編に積読のNo1だったこの本。とにかく難点は、700ページ以上のハードカバーで寝ながら読めないと、、持ち歩くのに重すぎる、、などなど(笑)

作品自体は嫌いじゃないですが、長い割には主人公に感情移入できないのです。英一とピカの兄弟やテンコ、コゲパンなど、魅力的な仲間もいますが、どうも、雲をつかむような感じのキャラで薄い感じ。それがこの小説の独特の雰囲気を醸し出しているのかもしれないです。難しいところ。

難しいと言えば、4章仕立てのこの作品、心霊写真の謎ときなどあるのですが、それも4章へのアプローチなので難しいのでしょうけど、そこをなんとか半分くらいの量でまとめてくれたらよかったかな。

★★★☆

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小さいおうち(中島京子)

先日読んだ「月と蟹」が144回の直木賞なら、この作品は143回直木賞。戦前戦中の東京の中流家庭で女中をすることになったタキさんが、晩年、当時を思い出してノートに記すと言うスタイルを取っている作品。

女中が垣間見る上流家庭となるとどうしても「家政婦は見た」になっちゃうのだけど、そこは上品にうまく「家政婦は見た」にならないように書かれています。どちらかと言うとこの女中のタキが心底この家をそして仕えた奥様を好きだっただからでしょう。

また大きな要因として、戦前から戦中と言う時代背景も影響しているのかもしれません。昭和初期の銀座などを舞台にした北村薫さんのベッキーさんシリーズのように、この当時の雰囲気を知るのは楽しいものです。

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月と蟹(道尾秀介)

子供は無邪気だからこそ、時に残酷なこともできるのでしょう。私も昔はザリガニを捕まえて、土にすり鉢状のアリ地獄のようなものを作り、そこにザリガニを入れて混ざると言うようなことをした記憶がありますが、今ならとてもできません。この物語では子供たちが扱うヤドカリの描写が生々しくって、どちらかと言うと私は苦手でした。

残酷さの裏に底抜けに明るい部分があれば、それはそれで一部救われる部分があるのかもしれませんが、不気味で揺れ動く少年の心理描写が一層辛いものにさせます。しかも、冗長とも言えるほどのスロー展開で、その分、ある意味丁寧な描写が一層の不気味さを感じることとなりました。

そんな感じを与える作品だからこそ、直木賞だったのかもしれないですが、個人的には好きじゃない作品(笑)。道尾さんの作品なら「カラスの親指」や「ラットマン」の方が好きです。

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自分を変える気づきの瞑想法(アルボムッレ スマナサーラ (著))

この本は今年の自分自身の課題図書です。作者のスマナサーラ氏は日本在住30年以上になるスリランカ仏教の長老だそうで、日本とスリランカの両国で活動されているらしいです。

忙しすぎる現代人に最適な1冊で、まずは気楽に瞑想してみようと言う感じの本です。

身体の筋力を運動トレーニングで鍛えるように、心のトレーニングとして瞑想を勧めています。人はさまざまな思考で持ち、それが「怒り」であったり「嫉妬」であったり(他にもケチな考えを持ったり、懺悔の気持ちを持ったり)します。そんな暗い思考を「いつくしみの瞑想」でまずはトレーニングします。心にある思考を取り除き、知恵が現れるようにするそうです。

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ツーリスト(テアトル1)

Touristジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーの豪華競演、、それにベニスが舞台のミステリーと魅力的な要素がある映画ですが、見たらそれ以外は何もない映画だった感じです。これはジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーの共演だけを見る映画なのかもしれないなあ。

そう言えば、昨年トム・クルーズとキャメロン・ディアスの「ナイト&ディ」を見たけど、共に2大スター競演で、おわれる立場など、似たような生い立ちの映画だけど、「ナイト&ディ」の方がはるかに面白かったです。違いはスピード感なのかも。


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ストロベリーナイト(誉田哲也)

東京に行ったときに本屋さんにこの作家のこのシリーズが3冊並んでいて、それ全部を買うのは危険だったので、とりあえず1冊のみ買ってよかったら、また買おうかなと思った次第。それは正解だった(笑)。

音道貴子シリーズが好きな方にはどうぞ的なおすすめもあったけど、どうも違うのです。女性刑事と言うだけで結びつけるのもどうかな。肝心の謎ときも途中からはほぼ犯人が確定できるし、殺人の残虐的な描写は行きすぎだろうと感じちゃうし、なんとも辛い作品でした。

★★

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太平洋の奇跡(テアトル3)

Taiheiyo太平洋戦争末期、圧倒的火力と兵力によってアメリカ軍が上陸したサイパン島で、生き残った日本兵が抵抗する映画と言えば話は簡単だけど、そこに民間人が絡むので、徹底抗戦の雰囲気は少々違ってきます。

サイパンの民間人の疎開はうまくいかずに多くの民間人が島に残ったとのこと。そのために、残存兵力を組織した大場栄大尉も、民間人を守りながら少ない兵士と武器でアメリカ軍を翻弄する必要があったわけです。

逆に戦うだけならもっと簡単だったかもしれない。戦うと言うことと民間人を守ると言う相反する使命を持って行動するのはなかなか難しいことと思います。なにより、そのことで投降の選択も視野に入れられると言うことになったとは思います。

当時の人は、戦って死ぬ方が楽と思っていたのでしょうね。生きると言う選択をするのは苦悩の選択だったのか。

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