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「事務ミス」をナメるな!(中田亨)

「クリック一つで大損失」の時代、、、という副題がある。かねてより、製造現場や開発などにおけるミスをなすく活動は盛んにおこなわれてきたが、事務ミスは、何となく笑ってごまかしてきたふしがあるので、この本の注目点には興味を持って読んでみた。

確かに、コンピュータとネットワークの発達により、1つの間違いが、拡散するスピードと範囲はひと昔と比べ物にならないものになっている。最近でも、ネット販売商品が「0がひとつたりない」ことにより格安で販売された商品に注文が殺到し、大きな損害が発生するというニュースも記憶に新しい。

製造・生産・開発の現場以上に、このネットワークとコンピュータ化は事務処理の便利さとリスクが表裏一体となり、危険性を増していることはまちがないし、なによりも「うっかりミス」をリカバーするための事務時間もバカにならないものになりつつある。

この本では、いくつかの興味深い提案がある一方で、「それは製造現場の解決策だろう」と思われるようなものも混じっているので、評価を1つ下げてしまったけど、事務にこだわらず、「なぜミスをするのか」という点に視点を当てて読むと大変参考になりいいかもしれない。

なかなか難しい話もあるので、この本自体を事務員さんに読ませようかと思ったけど、入社3年くらいではちょっと無理があり、もう少し時間がかかるかな。

人間には、情報に乱れがあっても、自ら自己修正し取り除いてしまう能力があるらしい。
 みれだや あやまりを じどうてきに とのりぞける

というように、上の文章を普通に読めてしまう能力のある人と、普通に読めない能力の人がいる。普通に読めない人の方がミスをしなのだが、(私も普通に読めてしまった)読めてしまう人は自らに都合のいい解釈を行うことでミスが発生する可能性をはらんでいると言うことだろう。

★★★☆

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