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ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件(楠木建)

1年前に発売されたというのに、今まで読んでいなかったことを後悔した1冊。でも、この本、好き嫌いが分かれそうな作品。そもそもビジネス書を作品と言っていいのか?(笑)

500ページのハードカバーは、寝ながら読むには相当の腕力が必要となります。とにかく長い。「まえがき」だけでも13ページびっしり書かれている。この長さがこの本の特徴なのだからしょうがない。筆者が「短いストーリーなどない」というのだからしょうがない(笑)

面白い本には違いなかったけど、やっぱり読み続けると冗長な印象もあるかな。このあたりをどう見るか賛否両論がわかれるところでしょう。タイトル通り、「競争戦略には面白いストリーがなければならない」が結論だから、何も500ページにわたって語らなくてもいいだろうという意見もあるだろう。しかし、この本自体がストーリーだから、それを楽しむという発想もある。

その過程でいくつかのエピソードがあるのが面白いと思うか、それとも時間の無駄で結論だけでいいと思うのか、本に対する姿勢で変わる作品でしょう。

この本の初めの方にある文章を引用してみましょう。こんな紹介があります。

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日経新聞からの引用です。ちょっと読んでみてください。

いよいよ日本経済は先の見えない時代に突入したという感がある。今こそ激動期だという認識が大切だ。これまでのやり方はもはや通用しない。過去の成功体験をいったん白紙に戻すという思い切った姿勢が経営者に求められる。
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どうでしょう?なるほどと思うでしょ?それとも、最近、こうしたこんな内容の文章が多いよね、って思うでしょうか。

私もまんまと騙されましたが、この日経新聞の引用の文章は日経新聞は日経新聞でも昭和39年の日経新聞からの引用である。中には、生まれていない方もいるかもしれない。その当時から、この文章があって、しかも現在に通用するということはどういうことだろう?
こんないくつかのエピソードが私は楽しめた作品だった(私にとってはビジネス書ではなかったということだ(笑))

競争戦略にストーリーが必要である、それも思わず人に話したくなるような面白いストーリーが、、となれば、良いシナリオを映画を見ることは経営者の必須項目かな(笑)

★★★★☆

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