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シューマンの指 (奥泉光)

本屋大賞にノミネートされた作品。タイトルと表紙は知ってはいたけど、今頃読むことになりました。でも、この作品は万人受けしないんじゃないだろうか?

天才ピアニストがかつて致命的な指のけがをしたにもかかわらず、復帰してコンサートに出演した謎が最初に提示されます。そこから30年ほど前にタイプスリップして、手記が始まりますが、延々と続くシューマンの音楽の話について行くのがしんどい。

クラシックは聞きに行くのも好きだし、シューマンのピアノ曲も交響曲も聞くことはあるけど、もともと音楽への造詣のない俄かクラシックファンの私のようなものには大変つらい。辛いから言うわけじゃないけど、しかも、そのシューマンの音楽とミステリーの謎解きがリンクすることがないというのも残念(せいぜい、おやじギャグ的な意味しかない)。

半分ほど読み進めると殺人事件が起きるのだけど、そうか、ここからが本番かって(私はてっきり天才ピアニストが致命的けがをする過程とその復帰のからくりが謎解きと勘違いしていた)改めてミステリーであることを認識。

でも、そのあたりは、、、「ラスト20ページに待ち受ける未体験の衝撃と恍惚」って帯コピーだけど、私にはきれいに決まった技というよりも、延長後に疲れ果ててばたばたと倒れたところを寝技で強引に決めた、って感じでした。よくあるパターンという印象しかなく、シューマンの音楽への造詣の深さに比べるとミステリーがあまりにバタバタ感を受けます。

新人作家さんかと思ったら、芥川賞も取られたベテランさん。このあたりの私の無知が原因か(笑)

★★★

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