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コクリコ坂より

Kokuriko時代設定と音楽がいいですね。東京オリンピック前年、昭和のあの頃と言う感じですが、横浜の洋館と言う場所柄か、あまりその印象がない感じです。しかし、高校生たちは、冬至の高校生なんでしょうね。彼らが、そののちに安保闘争などで激しい学生運動を展開するのだろうか、と思いながら見ていました。

話の中で父親を朝鮮戦争で亡くすというあたりがあり、この時代設定になったのでしょう。学校にある古い建物を保存しようというのも、この時期ならではのことだったのでしょう。オリンピックを控え古いものを新しくする時代と言う設定にちょうどいいテーマです。

話の筋としては、まあ、あまりいいとも感じませんでしたが、それよりもとにかく人の描写が薄いような印象です。だから、下宿から出ていく人がいても、主人公が布団の中でエビのようになって泣いても、見る側の私は傍観者でしかいられなかったです。もう少し恋のきっかけや出生の秘密や、父親同士の友情的なものを掘り起こして描くと、この話も面白いものになりそう。

主人公達がカルチェラタン存続を直訴する為に会いに行く学園の理事長、この脇役をうまく使って風間と海の関係も微妙に変わっていくような、そんな感じを見てみたかったです。何より主人公の海が何か思うというのは父親の存在だったりします。空を飛ぶ夢を見るとか、そんなジブリ少女からは少々違う存在かな。

ただ、思わせぶりな気になる演出も。主人公の海が風間君と父親が同じの兄弟だと知った晩の夕飯・・・「今日の夕飯はすごかったわよ」というセリフだけで表現。夕飯の支度の係りは海であることから、そのショックぶりがわかるのだけど、どんな夕飯だったのか、観客に想像させるのがニクイ(^^)

★★★☆

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