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マスカレード・ホテル(東野圭吾)

東野圭吾作家生活25周年 特別刊行第3弾と言うことで、「麒麟の翼」の加賀恭一郎、「真夏の方程式」の湯川先生に続く新キャラ新田浩介刑事が活躍する作品。加賀とか湯川は映像化されていてキャラのイメージが束縛される感じだけど、この新田刑事はまだ少しつかめないところがある分、自分の想像で読めます。

舞台はホテル。連続殺人事件の第4の殺人が警察の極秘捜査により、ホテルコルテシア東京で起きる事が予想され、新田刑事もホテルスタッフに成りすまし潜入捜査をすることになります。

この設定が面白いですね。お客様がルールブックと思うホテル業において、誰でも疑ってかかれと思う刑事がその仕事をするのですから。その戸惑いなど面白くおかしく読めます。

新田刑事のホテルでの指導役が優秀なフロントクラーク山岸尚美です。この山岸のイメージは新田刑事のイメージよりもはっきりするくらい素晴らしいです。他にも所轄の能勢刑事もイメージしやすく、このあたりが作者のうまいところだろうあ。

新田刑事のシリーズを作るとしたらこの山岸を外したくないけど、舞台が毎回ホテルと言うわけにもいかないから難しいところか。

ホテルで起きる様々な出来事があとでつながっていくという手法は「新参者」にも似ていますが、新参者ではそれぞれの話に人情味があったような印象です。場所も場所だったせいでしょうけど、今回は小さい出来事自体がそんなに心打つような話ではなく、むしろホテルではいろんなことが起きるという感じで、そのままラストの伏線になっています。ホテルだから新参者とは違ったテイストを意識したということなんだろうなあ。その手法はさすが東野圭吾さんですね。

個人的には今回の3部作(と言っても25周年と言うだけで話にはつながりにならない)では、「真夏の方程式」「マスカレードホテル」が甲乙つけがたい感じで、少し離れて「麒麟の翼」の順に気に入りました。

★★★★★☆

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