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2011年10月の記事

実践するドラッカー【思考編】(佐藤等(著,編集),上田惇生(監修))

いい本だと思う。ドラッカーから何かを得て自分なりに解釈して実行しようとする人が、もしドラッカー本だけで戸惑うならとっかかりとしてはこうした本がいいんじゃなかな。まずは書いてみる、そして考えて実行してみる、そんなことが大切なんだろうなあ。

印象的な言葉
真摯さは習得できない
予期せぬ成功を追求する

この本は感想を書くための本じゃないのでこのあたりで(^^)

これで、今年のドラッカー課題本は全部終了しました。しかし、せっかく実践の「思考編」を読んだので「行動編」「チーム編」も年内に読んじゃおう。しかし、まず課題本が終わったので、読みたかった「ジェノサイド」に集中し、そのあとは「空飛ぶタイヤ」「数量化革命」「タワーリング」「おやすみラフマニノフ」を読んじゃおう。

★★★★★

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ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる(P・F・ドラッカー(著),上田惇生(翻訳))


100年安心と言っていたにもかかわらず、数年で破たんし始めた年金制度。この状況が、将来を見据えることの難しさを証明しているのか、それとも政治家の無能を証明しているのかわからないけど、いずれにしても、1つのことを決めてそれで安心なんて世界ではなくなったということだけは確かだ。常に変わり続けることが安定であるということだろう。そんなことをこの本を読みながら感じた。

よくある光景ですけど質疑応答時間に若い人が「将来はどのようになるのでしょうか」と質問する姿があります。もしかしてドラッカーのように92歳になって書いた本に対して、将来の姿を見たいとか知りたいとかいう若者がいたらそれは大変将来を憂うべきことではないでしょうか?92歳のドラッカーが何を言おうが私はこういう社会にしてみせる!って気概が若者からなくなっているのが最大の問題だろうか(笑)。

何も若い人だけの問題だけではない。社会全体の問題だろう。同じ方向性で進むことが予想されない社会に、先が見えない不安を感じるのは高度成長期を横臥した人たちだけでいいのではないだろうか。変わることが当たり前で、変わることに喜びを感じる人種が必要な時代と言っていいのかもしれないなあ。

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猿の惑星 創世記(テアトル2)

Saru前知識なしで見たので、そうか、こんな終わり方だったのかって言うのが第一印象です。これは続編も作れるようになっている感じです。旧作を見た者にとっては、全く新しい創生の映画とはいえ、やはり猿の「惑星」と言う以上、「猿の惑星」になる謎が気になるところ。この作品はそんな謎の一端を観客に想像させる手法だったんですね。

全く新し映画としてみた方がしっくりいくけど、旧作から言うと「新・猿の惑星」と「猿の惑星・征服」あたりのエピソードが近い内容かな。

それにしても、猿の表情がすごい。これはアカデミー賞ものですね。素晴らしい映画技術の進歩だな。皮肉なことに猿の表情も演技も素晴らしいのに対して、人間はどうもパッとしない。影も薄いし人物的にも描かれていない感じです。そのためか、映画のラストには、なぜか猿に感情移入して猿を応援してしまうような・・・・(笑)。多くの観客がその通りなら、それこそ劇場そのものが猿の惑星になったのかも(^^)

★★★★☆


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かばん屋の相続(池井戸潤)


池井戸さんの銀行マンを描いた短編小説集。この人の作品はこの手の短編集が多いので、どれを読んでもいいのだけど、すべてを読むと少々パターン化が気になり始めます。そこが水戸黄門的な安心感になればいいですけど。でも、この本はこのタイトルにあるようにちょっと興味がありました。

かばん屋の相続と言えば、京都の一澤帆布の相続ごたごた事件を思い浮かべる人も多いでしょう。三男が親を手伝い切り盛りしていた会社で、その親が死んだ後に遺言状が2通出てきて、最新のものは銀行マンで後を継いでいない長男に株式を譲るというもの。ここで法廷争いまでして、長男が後継者に一時期なるのですが、、、

小説は現実とは違った結末です。ちょっと怖いけど(笑)。現実は小説よりも奇なりって言う意味では、確かに現実の二転三転劇は小説よりも面白かったかもしれません(ちょっと野次馬的ですが(笑))

小説の感想とは少々別になりますが、このごたごたから学ぶ点も多いですね。そもそも、一澤帆布と言うブランドは職人による丁寧な品質にあったのではないでしょうか。それが手伝ったこともない長男が戻ってきて新たな職人を雇って作らせても、かばんのタグは一澤帆布であっても、お客様はそれを求めないということが長男にはわからなかったのだろうか?最終的には法律的にも三男が代表者に復帰したわけだけど、そこまでの過程で「法的に正しい」と言う争いをしても、その結果は「商売的に正しい」ことにならないということだろうな。

遺言が偽物であるかどうかは別にしても、長男に譲るという遺言があっても全く家業にタッチしていなかった長男は「自分がやるよりも今まで手伝ってきた三男がやることがお客様のためだ」と判断できなかったことが痛いですね。事実、仕入れ業者なども三男を支持し、相続した長男の会社には資材提供しなかったと聞きます。法律では判断できない人と人のつながりはこうしたことなのでしょう。

その事件をヒントに書かれた表題作も、元銀行マンの長男が後をついで、、、、でも、数字や法律だけが正しくても、商売はうまくいかないということを知るべきでしたね(^^)

★★★★

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葬式は、要らない(島田裕巳)

出張中の新幹線の中で読んだ一冊。これは、例によって刺激的な新書版タイトルで、本の内容は「葬式はいらない」とは筆者は言っていません。しかし、「日本人の葬儀費用は平均231万円。これはイギリスの12万円、韓国の37万円と比較して格段に高い。浪費の国アメリカでさえ44万円だ。」なんてキャッチコピーがあれば、思わずタイトルを信じたくなりますが・・・(笑)

私が思うに、正確には「こんな葬式はいらない」ってことでしょう。

結婚式と違って、葬式は急にやってきます。準備もままらないまま流されてしまいます。さらに結婚式と違って当事者がいない(^^;。この本にあるように戒名(法名)の費用も定価がないのに世間体相場って言うのがあるからややこしくなります(笑)。なぜ戒名しないといけないのか、そもそも戒名は必要なのか、そのあたりもよくわかる本で有意義でした。

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ヒポクラテスのため息(福田和代)

福田和代さんの新作ですが、今までとずいぶん系統が違うので驚きます。表紙のイラストを見ても今までの作品とは違うというのはよくわかります。自衛隊が出てきたり、何かの社会パニックにも起きませんし、危ない謀略サスペンスもありません。話は病院経営の青春小説です。

病気を治すという行為は営利業務となかなかなじまないものですが、病院と言う組織がある以上、そこに働く人がいるわけですから、儲からないまでも赤字にならないように運営しなければなりません。病院自体がつぶれるなんてことがあっては、医療の場と言うことからもあってはならないこと。お医者さんは収入も多いし医療費は保険もあるのだからと思って、なんとなく病院は安泰ってイメージがありますが、この本を読むとそうそう一筋縄ではいかないってことなんだなあ。

最初は福田和代さんの作品らしくなく戸惑いましたが、それはそれで面白かったです。でも、またパニック小説に戻って読んでみよう。

★★★☆

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