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空飛ぶタイヤ(池井戸潤)

面白い!本当に読み出したら止まらなかったなあ。実は今、夜の布団の中でこの本を、日中は「図書館戦争」を、会社に出勤したら朝の空き時間に別の本を、、都合3冊同時。しかし、布団の中で読みだしたら止まらない、朝起きたら読みたくなると、、、これは困った一冊でした。同じ池井戸さんの「下町ロケット」より先に書かれた作品で、まえからこの本と「鉄の骨」と「下町ロケット」が面白いとは聞いていました。

構図的には下町ロケットと同じで中小企業と大企業、それに銀行が絡み、内部では自己保身が渦巻く構図なんです。下町ロケットが直木賞でしたが、この作品は第136回の直木賞候補作品でした。しかし、その時は「該当作なし」という結果に。でも、これも直木賞だよなって思ったけどなあ。ただ、この作品は三菱自動車のリコール隠しの事件と密接に関係する部分で、少し弱かったのかな。しかし、「下町ロケット」を読む前にこの本を読んでいたら、私の評価は「下町ロケット」を上回るものになっていたでしょう。

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トレーラーの走行中に外れたタイヤは凶器と化し、通りがかりの母子を襲った。タイヤが飛んだ原因は「整備不良」なのか、それとも…。自動車会社、銀行、警察、週刊誌記者、被害者の家族…事故に関わった人それぞれの思惑と苦悩。そして「容疑者」と目された運送会社の社長が、家族・仲間とともにたったひとつの事故の真相に迫る、果てなき試練と格闘の数か月。
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果たして自分の会社が窮地に陥った時に、この本のような中小企業の社長でいれるのか?多くの企業が事故原因は整備不良で泣き寝入りをしている。しかし、社員を信じあくまでも戦いその結果、会社も危機に陥り、それだけでなく、家族にも被害が及び、子供はいじめにあうという状況にもかかわらず、真相究明にのために戦うのは、罪なき人が事故に巻き込まれて亡くなったことにしたする無念さの共感によるものだろう。

「空飛ぶタイヤ」と「下町ロケット」。。。空を飛ぶのはロケットだけにしてほしいものだ。

★★★★★☆

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