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バイエルの謎:日本文化になったピアノ教則本(安田寛)

ピアノを弾かない人でも聞いたことがある「バイエルのピアノ教則本」。160年にわたっての大ベストセラー(確かにそうとも言える)。近年、この本でピアノを習い始めることの弊害なども取り上げれていますが、それだけ定着していると言う事でしょう。しかし、その「バイエル」本人については全く謎に包まれています。そのバイエル本人の人生を調査しその本人像を浮かび上がらせる作品。その結果、バイエルのピアノ教則本に隠されている意味を見出している点も素晴らしい。

楽器など何も習ったことがなかったのに今年からピアノを習い始めた時に、何を弾きたいですかと聞かれて、特に弾きたい曲などないことがよくわかり、一から練習したくて何も知らずに「バイエル」と言って7か月。ようやく70番まで来たけど、今まで私自身も不思議に思っていたのが、バイエルの最初の2曲は変奏曲であること、そして何曲か弾いていると「あれ、このメロディ知っている」と妙に懐かしく思えるところがあること、、それが、教会のオルガン奏者であった母方の血によるもの母と子、教会、讃美歌、などのキーワードで解いていき推論し、前半は変奏曲集であるという発想などからなるほどと納得した次第です。これは面白い本でした。

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