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2012年9月の記事

陽だまりの偽り(長岡弘樹)

日常の些細な出来事や謎を解く日常ミステリーの短編集ですが、その謎を解くとあたたかい雰囲気になれるハートフルミステリーと言ったらいいのかな、そんな短編集です。、「陽だまりの偽り」「淡い青のなかに」「プレイヤー」「写心」「重い扉が」の5つのうち「プレイヤー」だけちょっとその範疇に入らない作品だけど、表題作「陽だまりの偽り」は物忘れのひどくなってきた老人が、嫁から預かった金を紛失することで、嫁の温かい気持ちがわかりほっとすると同時に、物忘れは他人事でなくなかなか切実な気持ちに(笑)。

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あるキング(伊坂幸太郎)

伊坂の作品は初期のものはすべて読んでいたけど、最近は少々飽きてきちゃって、久しぶりに手にした1冊です。メインは天才打者の話です。この打者のすごさを満喫したかったですが、どうもそういうワクワク感を拒否されているような内容でした。先を読ませる推進力はあるもののこの物語のモチーフになっているマクベスのフェアとファウルに関しても特に感じることがなかったです。例によって独特に言い回しなど(かつてはそれが好きだったのですけど)伊坂さんらしさは少しあったけど、全く見たことのない新鮮さを全身でがんじるような面白味には欠けていました。

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震える牛(相場英雄)


評価がひどかったけど読めば結構集中できる作品でした。帯に「平成版・砂の器誕生!2012年ミステリーベスト1 早くも決定」と書かなければよかったのに、そんなこと書くから期待も高まるし、「表示偽装」とまで言われちゃう(笑)。それにしても、ミートステーションのマジックブレンダ―はなかなか怖いものだったなあ。映像で見たら肉が食べられなくなりそう。添加物や薬剤のことも問題だけど、浅漬けのO157問題ではもっと薬剤で洗わないといけないとなると・・・私たちはどうしたらいいのか、、これは迷宮入りだな。

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日本語の「大疑問」(池上彰)


日本語って難しけど面白い。初めて知ったこともあるし、言われてみればと思うようなこともあって、若者じゃないけど言葉に無頓着な自分には面白い話題が満載でした。池上さんの本だけど、結構古い本で12年ほど前の出版になっていた。でも、私は最近出た電子図書で読んでみた。 電子図書だと厚みがわからずボリューム感が実感できないのが残念。「こだわり」はないけど、それでも電子図書で「上」「下」シリーズで販売していたり文庫本フェアって、、、なんかそぐわないって本を書いてくれないかな。

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ピアニストの脳を科学する(古屋晋一)


ピアニストって、1分間にすごい数の音符を正確に打鍵するし、長い時間の曲の譜面を覚えて演奏しているし、さらに感情豊かにいろんな音色のタッチができる、、、それって、どうしてだろう、、、小さいころから習っている訓練と言う要素だけなのか、そうじゃなくってピアニストとその脳の関係はどうなっているのだろう、、、そんな話の本です。と言う事ですごく面白い本でした。私のように50過ぎにピアノを始めた人には、小さいころからやっていたほうがよかったと思うようなこともあるだろうけど、それはそれで大丈夫。直近の10年間のピアノ練習が多い人は加齢の影響も少なくなるとのこと。まあ、年相応に楽しんで、脳を使いましょう(^^)

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ケータイ化する日本語(佐藤健二)


タイトルからケータイを中心とした話と勘違いするかもしれないけど、ケータイが主役ではなく「ことば」が主役であり、そのことばもケータイの出現で日本語が乱れ若者言葉が出てきたというような話でもありません。留守番電話はなぜぎこちないのか、間違い電話はなぜ腹立たしいのか、テレビ電話ではなぜ話しにくいのかなど、電話の時代からのことばの変遷を解明しており大変興味深い内容でした。ただし、私には少々小難しい印象です。

★★★

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悪の教典(貴志 祐介)


これまた電子図書で読んだのだけど、紙じゃない媒体で読むと妙味マッチした印象を受ける作品でした。ただ、内容的には多量殺人と言う事もあり私の好みから外れるのもあるのだけど、この作品が「このミステリーがすごい」に選ばれたと言うのが信じられなかったです。上下2冊は、前半はまだ少し興味があったのだけど、後半はスプラッタ小説のようで「ハスミン」の行動もかなり雑になっています。それだけ狂気が拡大してきたと言う事なんでしょうけど。でも、読み終えて(読みやすかったけど)何か良かったかと言うと、読まなくてもよかったかなと思えるような作品でした。映画化されるようだけど、基本的にはこの手の映画は嫌いなのでパスです。

★★

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