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終わらない歌(宮下奈都)

終わらない歌
「トロンボーンと言う楽器がオーケストラの主役になりにくいからといって、僕が僕の人生の主役でないわけではない」

久保塚さんが早希に言う言葉だ。早希は中学の時のソフトボールのでエースだったが、肩を壊してソフトボールを断念し、スポーツ科学を学んでいる。エースと言う主役でなくなった自分の立ち位置に悩みながらも生きている。そんな時に出会ったトロンボーン奏者の演奏に感動して話を聞くシーンだ。この言葉だけでもこの本を読んでよかったと思うけど、もちろんそれだけじゃない心震えるような感動の作品でした。

前作「よろこびの歌」であの「麗しのマドンナ」を合唱してから3年後。同じ歌を歌った彼女たちは、20歳になった今、それぞれの道を歩んでいた。それぞれの道には、それぞれの歌が絡んでいる。今回はあやちゃんが福井と思われるところに就職する話も面白い(8号線の左側にあるバッティングセンターってあそこかなって(笑))。

面白いことに、読み進めるうちに本当に高校の同級生のような印象でそれぞれがよみがえっていく感じ。ぼやけた輪郭がくっきりとなり、それに次第に色がついて行く感触だ。でも、相手は女子高だから同級生ではないけど(笑)

まっすぐで明るく瑞々しい、でも、ぶつかっちゃう壁もあって、それでも、夢も希望も持ちたい、、、ああ、とってもこの複雑な感触は私は書けないから読んでみてください(笑)。

20歳の彼女たちだからできること、感じることがあると思う。羨ましいとも思う。でも、先日、大石さんのセミナーでも「若くないと言っても、歳を重ねたからこそできることがある」って話だった。才能でも若さでもなく情熱だなあ。情熱がほしいなあ(^^

まだまだ続編を読みたくなる1冊だった。

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