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2013年10月の記事

さんてつ: 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録(吉本浩二)


先日、吉村昭さんの三陸海岸大津波を読んだきかっけで、手にした本です。NHK「あまちゃん」も見ていなかったので(^^;、「さんてつ」と言っても実は知らないことばかり(昔、妹が久慈に住んでいたことがあったけど)。

漠然とリアス式海岸を走る第三セクターくらいの知識でしたが、そこで働く方が、震災後に「安全」ではなく住民の方の「安心」にために、いち早く無料で電車を走らせる心意気と仕事に対する使命感に感動!

遺体を綺麗する作業の話など、本当に、知られていない一般の方の力で復興はなされているのですね。

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愛する伴侶を失って(津村節子、加賀乙彦)


共に80歳を越えた方同士の対談でやさしさに満ち溢れています。相手方を失っているとはいえ、その姿や信仰も対照的です。それぞれに生き方や考え方があって今があるのだろうなあ。実はお二人の作品は1冊も読んだことがなくこの本が初めて(正確には小説じゃなくて対談だから読んだことにならないか)。私も無神論者だけど、「信じる方に賭ける」と言う気持ちの持ち方は素晴らしい。無限がどんなものか知らなくても、無限があることは確かに知っているのだから。

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三陸海岸大津波(吉村昭)

三陸海岸を襲った明治29年、昭和8年、昭和35年のチリ地震津波について記録したものであるが、子供たちが書いた作文には悲惨さがひしひしと伝わるものがあった。これが書かれた1970年から41年後には、再び津波の災害が発生してしまう。津波は避けられないにしても「死ぬ人はめったにない」と思うと語った長老の言葉に、つくづく歴史から学ぶ難しさと言うものを痛感する。津波があっても海の宝を捨てるわけにはいかないと、その土地で生活を再建する人々を見ると、戻れない原発の存在がこの本にはない新たな脅威と言う事だろうか。

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保険会社が知られたくない生保の話(後田亨)

保険を見直したり入ろうと思っている方は読んでおいても損はない本ですね。将来のリスクを保険でって思う時に、あれもこれもとときどき視点が変わってしまうことも問題なんですね。年を取って子供も大きくなると保険もそれほど必要なくなっているので、私よりも若い人が読んだ方がいいなあ(笑)

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正義をふりかざす君へ(真保裕一)

久しぶりに真保裕一さんの作品を読みました。出世欲や権力欲をテーマに地方都市のゆがんだ構図が暴かれると言うメインテーマです。その構図自体は面白かったのですが、犯人側と言うか黒幕側が主人公を恐れる点が弱いわりに複雑な仕掛けをしてくる点や、さらにラストのあっけなさと、新たな展開がちょっと都合よくすぎないか(そんなに人間は思う通りに行動するのか)って思ったりしてしまいました。小説ですから、そんなこと気にしないで読めばいいのですが、エンターテイメントに徹していると気にならないことも、シリアスな社会派ミステリーだとどうしても気になってしまう。

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ロスジェネの逆襲(池井戸潤)

俺たちバブルの2冊は前知識なしに読んだのですが、こちらはあの「半沢直樹」を見てから読んだから、どうして登場人物の顔が思い浮かぶものです。映像の影響って大きいなあ。本の内容は、今度は証券会社に場を移して例によって例のごとくの活躍で、パターンが一緒でも面白く気分爽快です。何か人間の本能みたいなものをくすぐっているのかも(笑)

舞台はライブドアや楽天、村上ファンドなどが企業買収で話題になった時代。今もあるとは思うけどなんとなく「あんな時代もあったね」って感じもするところが懐かしい。続編も期待したいところです。

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祈りの幕が下りる時(東野圭吾)

加賀の母親の話から始まるシーンからどのような事件になるのか興味を持って読めましたし、さすがに東野圭吾さんと言えるような作品でした。

母と息子、父と娘と言う対比構成にも感心して、読ませてくれますが、斬新さがないと言うか、どこか既視感のあるプロットなので、その点が残念です。それは、ついつい東野圭吾さんの作品には読む前から期待が大きい表れでもあるのですが。

自分がそのような境遇にならないと理解できないのかもしれないけど、30年前の事件はともかく、そこから今の殺人を犯すと言う結びつきは少々短絡的な気がしないでもないです。

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