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三陸海岸を襲った明治29年、昭和8年、昭和35年のチリ地震津波について記録したものであるが、子供たちが書いた作文には悲惨さがひしひしと伝わるものがあった。これが書かれた1970年から41年後には、再び津波の災害が発生してしまう。津波は避けられないにしても「死ぬ人はめったにない」と思うと語った長老の言葉に、つくづく歴史から学ぶ難しさと言うものを痛感する。津波があっても海の宝を捨てるわけにはいかないと、その土地で生活を再建する人々を見ると、戻れない原発の存在がこの本にはない新たな脅威と言う事だろうか。
2013.10.21 書籍・雑誌, 読書の時間 | 固定リンク Tweet
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