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2014年10月の記事

マスカレード・イブ (東野圭吾)

普通に面白く読めました。普通にって失礼なことですけど(笑)、読みやすく次々の読みすすめたくなる感じはさすがでしたが、ここの小さな謎はさほど感心するものでもないような。マスカレードホテルを読んでいるので、それなりに楽しめましたが、まったく知らない人が読むと評価が難しい作品かも。ホテルで働く山岸尚美さんは聡明とは思うけど、ぎりぎりの線かそれを超えるくらいの立ち位置で顧客に入っていくので、こういう方が家族的経営のホテルじゃなくて5つ星のホテルにいるのかどうか、危うい感じで、その危うさが危機になるとまた面白いかなと想像したりもしました。

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禅と食: 「生きる」を整える(枡野俊明)

今回の社内若手勉強会の課題で「典座教訓」について学ぶとテーマだったので、禅と食について読んでみました。改めて食に対して真摯に向かい合うことの大切さを小さいころから学ぶべきではないかと感じました。小学校の時からお昼の給食と昼休みは一緒になっていることが多いので、子供心に食事を休みと言う感覚でとらえがちでした。食に対して考える時間を持ちながら食事をする習慣を持ちたいものです。

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満願(米澤穂信)

短編集ですが、日常に潜む謎と言うか奇妙な事件の雰囲気が「世にも奇妙な物語」を彷彿とさせるものがあります。ジグソーパズルで1つのピースがちょっとだけ合わないというあの小さな不自然さが作品の根底にある謎であり、その謎を解くことの恐怖でもあったります。ボトルネックやインシテミルとはまた違ってこんな雰囲気もいいかなと思いました。個人的には夜警が冒頭の作品と言うこともあり印象的が強かったです。

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走れ、健次郎(菊池幸見)

本を読んでその世界に入り込めたら一番の幸せですね。評論家じゃないのだから楽しめるのが一番です。この本も入り込めて一気に読めた作品です。もともとは本屋で見つけてタイトルが気になって買ってしまった1冊です。奇想天外と言うか冷静に考えればありえないだろうって設定(「風が強く吹いている (三浦しをん)」と同じだけど)、でも、それでも応援したくなるものがあります。盛岡市で行われる国際マラソンで、世界トップクラスのトップ集団に沿道を走る一人の青年。そんなすごい人が無名でいたという、その設定そのものに魅力を感じたのですが、素人の私でも努力すれば60歳になったときに5㎞25分で走れるようになるかな。

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ふたつのしるし(宮下奈都)

素敵とか素晴らしいって言葉を使うと思考停止になるから使わないと決めていても素敵な話だって言いたくなるような作品です。主人公のハルは処世術と言うものから遠くの立ち位置で生きてきて、世間に上手く溶け込めず成長期を過ごすのですが、あるきっかけでハルは自分が自分でいられる場所を見出します。遥名も同じように世間にうまく溶け込めずにいたのですが、互いに「しるし」を見つけて自然に生きていける立ち位置を見つける温かい話でした。私も画一的じゃなくて様々な物差しでその人を見る目を持てたらいいなあ、、って改めて感じました。

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