« 最後のトリック (深水黎一郎) | トップページ | ナオミとカナコ(奥田英朗) »

その女アレックス (ピエール ルメートル(著),橘明美)

かつては読んでいたけど今は全く読まなくなった外国ミステリーでしかもフランス小説ってことで、ハードルが高いかと思ったのですが、そんな要素はこの作品の威力の前では些細なことでした。これは、久しぶりにミステリーそのものに酔ったような気分になる作品でした。トリックと言うよりもストーリーそのものが逆さ絵(と言うようなシーンも出てきたけど)と言うか、折り紙に「騙し船」と言うのがあったけど、あれと同じで、ちょっとした隙に掴んでいたものは全く違うものだったことがわかる驚きと快感とでもいったらいいのでしょうか。

 
アレックスと言う女性が誘拐され、そのアレックスの視点と、その事件を追うカミーユ警部の視点、その2つの視点がスピーディに進みます。読書って先の展開を想像しながら読むんだなあって改めて自分で実感させてくれる作品で、第2部になると想像していた展開は全く筋違いだったことがわかるのですが、それで終わらないのがこの作品。結末を知って頭から読み直したい気分に気分にさせられます。久しぶりに120%堪能できた作品でした。

|

« 最後のトリック (深水黎一郎) | トップページ | ナオミとカナコ(奥田英朗) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/51937/60700951

この記事へのトラックバック一覧です: その女アレックス (ピエール ルメートル(著),橘明美):

« 最後のトリック (深水黎一郎) | トップページ | ナオミとカナコ(奥田英朗) »