« 2015年8月 | トップページ | 2015年10月 »

2015年9月の記事

悲素(帚木蓬生)

「悲素」は「砒素」をもじったタイトルで、「1998年7月、祭りで提供されたカレーに何者かが毒物を混入、死傷者67名を出した和歌山カレー事件」に基づくドキュメンタリー風の作品。とは言え、精密なデータや難解な医学的要素がかえって読む側を当事者意識にさせ、緊迫感のあるサスペンス小説になっている。カレー事件やサリン事件にも捜査協力した井上尚英九州大学名誉教授をモデルに、和歌山カレー事件の捜査や逮捕、裁判の経緯を克明に再現している。唯一の難点は難解な医学用語かな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減 (増田寛也)

以前、日本沈没って言うのがありましたが、これは人口減少による地域消滅。人口減少対策に出生率の増加を挙げますが(私もそう思っていた)、この本では、出生率だけに注目していても、そもそも子供を産む女性が減っていては人口減少を避けられないと言うもの。つまり出生率を上げても30年後くらいからしか効果が出ない。人口減少の影響もじわじわ来るのと同じですね。その着眼点は分かりやすくデータもさすがと思いましたが、なぜか、その20~39歳の女性人口を増やす具体策は記憶に残らなかったのです(^^;。危機感はあったのだけどなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

人間の分際(曽野綾子)

曽野綾子さんの老後などの考え方には賛同できるものがあったので楽しみにしていた作品でした。人間を「分際」として切り込むことを心地よく読もうと思ったのだけど、、、、読んでみたら、過去の作品からの脈絡ない抜粋(脈絡あるのだろうけど私のにはこの手の抜粋は全然理解できない)作品でした。このタイトルでの新作を読みたかった。とても残念な一冊。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2015年8月 | トップページ | 2015年10月 »