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2016年9月の記事

海の見える理髪店(荻原浩)


どこかで聞いたような印象のある家族の物語。
当初は「海の見える理髪店」の連作短編集だと思いましたが、それぞれ独立した作品で(「空は今日もスカイ」はテイストが少々違うけど)どれも深い傷が、いつか思い出として捉えられるように変わるアプローチでした。「海の見える理髪店」、「成人式」の2つが印象的だったけど、「理髪店」が力作で展開できそうなネタも豊富だっただけに、そのまま関連短編集にしてもらえたらって感じました。いい作品だけど、直木賞にしてはあくのない無難すぎる作品では?

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見えない巨人(別府輝彦)

味噌屋なので読まないといけないかなって思い(笑)生き物と言えば動物と植物ってことだけど、「見えない」微生物は私たちよりはるか昔から地球に存在していた。そんな微生物を地球規模・年代規模のマクロな見方と、微生物本来のミクロな見方が結構楽しい話になっている。

「見えない巨人」と言うのは最高のタイトルで、人のためとなる「醗酵」、病気を起こす「伝染」、さらに地球の環境に寄与する「環境」と言う3つの側面で微生物を紹介している。

今の時代、無菌だ抗菌だって言っているけど本当に大切なことは菌との共存共栄なんだろうな。

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天才(石原慎太郎)

あの時代にこそ生まれた天才政治家と言うことだろう。天才と言う言葉が適切かどうかはわからないが、今の時代からすれば到底まねのできない生き様であり処世術だった。

ロッキード事件に関しては、独白形式なのでもう少し書かれているかと期待したが、どうもはれ物に触るような印象を受けた。書けない事も多いのだろう。

田中政治が金権政治と言われて非難されたとはいえ、表向きクリーンでも(金を陰で使って)、仕事もしない今の政治家よりは、様々な法律を作り国を発展させるという結果を残した政治家の方が今となってはありがたい気もする。

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