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2017年2月の記事

夜行(森見登美彦)


不思議な世界感とホラー感覚の雰囲気が独特で、謎がそのままになっているところがもどかしような、それでいて、解決しない事こそがホラーぽいって思ったり、なかなか微妙な距離感を持つ作品でした。もともと個人的にはそんなに好きな作家さんじゃないのですけど(むしろ苦手(笑))、好きな人にはたまらなく好きなんだろうなあって想像しながら読みました。でも、回顧録的なシーンでは、どうも年齢が高めに想像しがちで、もやもやのままのもやもや(笑)

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暗幕のゲルニカ(原田マハ)


私でもゲルニカを知っているけど、現物を見ていなくても知っているこのゲルニカが、今、マドリードのソフィア王妃芸術センターにあることは最近知った次第。その誕生から今ある場所に収まっている(それも危うくって言う)変遷を思うと、主人公の拉致と言うミステリーよりも十分ありあまり絵画のミステリーだったのかもしれません。写真でもレプリカでもタペストリーでもない本物の威力ってどんなんだろうって思わせる物語としてこれは逸品のミステリーだったかもしれないなあ。一度、生のゲルニカを見に行かなくっちゃ。

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ジェリーフィッシュは凍らない(市川憂人)


21世紀の「そして誰もいなくなった」って帯に負けて読みました。本屋大賞にノミネートされなかったのは残念ですが、ストーリーは楽しめました。次世代小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉の長期航空試験に臨んでいた6名が雪山に不時着し6名全員が他殺体として発見されるという設定だけでもわくわくします。実は謎解きはさほど感動していないのですけど(笑)、捜査に当たる刑事コンビのマリア&九条漣が大変魅力的で、このシリーズを期待したいくらいです。

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