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2018年8月の記事

おしっこちょっぴりもれたろう(ヨシタケ シンスケ)

おしっこちょっぴりもれたろう(ヨシタケ シンスケ)

なんか、面白い、子どもの絵本を思うと少し違うかもしれないけど、むしろこの本は大人が読むためのものかな。おしっこを少し漏れても大丈夫だろうって男なら一度は経験したはず。もしかして、誰も経験してないとしたら、私の立場がない(笑)。小さいころにもれたろうであっても、やっぱり年をとるともれたろうになると言う、人間は年をとるとみんな元に戻っていくのだろうなあ。途中出会う人もあるあるタイプの悩みの持ち主で、ちょっと見には星の王子さまにも通ずるなあ。

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さざなみのよる(木皿泉)

さざなみのよる(木皿泉)

本屋大賞ノミネート予想として買った本だけど、お盆の期間に読み終えてよかった、、ってしみじみ思わせてくれる1冊でした。ノミネートされるかどうかは分かりませんが、これはイチオシです!

一気読み、、、と言うのも冒頭のナスミが癌で死んでいくシーンからして、本当に1年前を再現させられたようで、なんてうまく描けるんだろうと感心しました。ナスミは小泉今日子かもしれないけど(テレビドラマではそんな配役になっていた)。

小国ナスミ、享年43。癌を患って、息をひきとった瞬間から、「さざなみ」のようにいろんな人に彼女の存在と言葉が広がっていく連作小説。いずれ誰にでも訪れる「終わり」、命だけなく、そこの町の風景も変わっていきます、それだからこそ、「今を生きる」ことの貴重さを教えてくる温かい1冊です。病気になってみて最期の何日間かだけ一生懸命生きて「限りある時間」を大切に過ごしたいと思いがちです。毎日、普通の日だって、死に向かって歩んでいるはずなのに、何気ない日常は何気なく終わってしまって、「限りある時間」を意識するためにも昨年病院で経験した日々を忘れずにいなくっちゃ。

この作品には関連するドラマがあって、2016年と2017年の正月にNHKで放送された「富士ファミリー」です。このドラマを見ていると人物像がよりはっきりすると思います(私は見ていなかったので、NHKオンデマンドで2作とも見ました)。

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名作なんか、こわくない(柚木麻子)

柚木麻子さんといえば、「ランチのアッコちゃん」で見事「みそ屋大賞」の第1回大賞受賞だし、そのあとも「本屋さんのダイアナ」でも受賞。ってことで、米五とは切っても切れない作家さんですが、昨年期待した「Buttrer」はちょっと苦手でした。

今回は古今東西の名作を紹介したエッセイです。これが結構面白いって言うには、そこに書いての日常があるから。名作の紹介なんだけど、日常の生活の中でこの作品の立ち位置をとらえているような。このエッセイを読むと名作を読みたくなるのは、現代の社会に照らし合わせた世界があってのことって気分になります。

この57冊の紹介の中で読んだ本は2冊くらいですけど(笑)、「女の勲章」と「お菓子とビール」は読んでみようかなって気分。あと「悪女について」は、「読んでない人は人生の半分は損している」ってまで言われたら、死ぬまでには読ぞって気分になりました。

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ファーストラヴ(島本理生)

タイトルとは裏腹になかなか重い内容でした。もっと青春の甘酸っぱい話かと思っていました。直木賞ですから、そう簡単にはいかないものでしょう(笑)。父親殺しの女子大生の話だけど、途中から2つの「ファーストラヴ」が姿を現してくる、そして最後に法廷シーンで(ここが一番素晴らしい)出来すぎ感が満載だけど、そうあってほしいと思わせちゃうかな。でも、出来すぎと言えば「我門さん」。それなのにメガネを取るとハンサムだなんて、これはペナルティものだなあ(笑)

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