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さざなみのよる(木皿泉)

さざなみのよる(木皿泉)

本屋大賞ノミネート予想として買った本だけど、お盆の期間に読み終えてよかった、、ってしみじみ思わせてくれる1冊でした。ノミネートされるかどうかは分かりませんが、これはイチオシです!

一気読み、、、と言うのも冒頭のナスミが癌で死んでいくシーンからして、本当に1年前を再現させられたようで、なんてうまく描けるんだろうと感心しました。ナスミは小泉今日子かもしれないけど(テレビドラマではそんな配役になっていた)。

小国ナスミ、享年43。癌を患って、息をひきとった瞬間から、「さざなみ」のようにいろんな人に彼女の存在と言葉が広がっていく連作小説。いずれ誰にでも訪れる「終わり」、命だけなく、そこの町の風景も変わっていきます、それだからこそ、「今を生きる」ことの貴重さを教えてくる温かい1冊です。病気になってみて最期の何日間かだけ一生懸命生きて「限りある時間」を大切に過ごしたいと思いがちです。毎日、普通の日だって、死に向かって歩んでいるはずなのに、何気ない日常は何気なく終わってしまって、「限りある時間」を意識するためにも昨年病院で経験した日々を忘れずにいなくっちゃ。

この作品には関連するドラマがあって、2016年と2017年の正月にNHKで放送された「富士ファミリー」です。このドラマを見ていると人物像がよりはっきりすると思います(私は見ていなかったので、NHKオンデマンドで2作とも見ました)。

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