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ある補佐役の生涯 豊臣秀長(堺屋太一)

豊臣秀吉の弟で、たぐいまれな補佐役だった豊臣秀長に光を当てた作品。分冊文庫もあるけど1冊版を買ったら760ページ以上で片手で持って読むのもしんどい(笑)、ポケットにも入らない(笑)。長くて重い本だったけど面白かった(^^
 
大河ドラマ「秀吉」の原作にもなっているだけに読んでいても登場人物が竹中直人だったり、高嶋政伸に見えてきます。
 
強力なリーダーや指導者に優秀な補佐役。軍師より参謀に近いと言えますが、この物語での秀長の立ち位置は参謀よりやはり補佐役が似合っている感じです。
 
じゃ、完全に補佐役かと言うと、むしろ最近のリーダーシップのひとつとして挙げられるようになった「サーバントリーダーシップ」(リーダーはまず相手に奉仕し、その後相手を導くものである)の素養があったと言えるでしょう。「支配的なリーダー」ではなく「支援的なリーダー」と言う事で、この男がいたから秀吉は天下を取れたと言うテーマに則った作品です。
 
とは言え、この時代のことですから織田信長の天才ぶりにもことあるごとに触れています。ある意味、もっとも支配的なリーダーの見本のような織田信長と、その家臣(秀吉)の家臣である支援型リーダーの典型である秀長を対比させることで、より秀長のサーバントリーダーぶりが際立っている演出かもしれません。
 
大河ドラマ「秀吉」をまた見てみたくなる1冊。

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