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2019年12月の記事

人類が生まれるための12の偶然(眞淳平(著), 松井孝典(監修))

岩波ジュニア新書ですが、結構高度な内容です。人類が生まれるための偶然というのは宇宙の誕生の仕方であったり、太陽の大きさであったり、月の存在や水の存在など、過去に起きた事象をとらえ、その可能性の多さから何かが選ばれたと見るなら 偶然、今があると思えますね。しかし、今ある時点から言えば、それはなるべきしてなったとも言えます。
しかし、その過去の可能性を学ぶと言う事は本当に驚きの連続で、それがこの本を面白くしています。筆者も言っているように、「地球にやさしく」というのは人類が特別の存在のように思っている証拠かもしれません。地球はそんなに弱い存在でもないですし、地球にとって人類の代わりとなる生命はいくらでもいると言う事です(なんか怖いですね、、人類はおごっているのかもしれない、それを今は地球が優しく見守っていてくれるだけ)。私たちは、自分たちの生態系が維持できるように考えて生きていくのみなんですね。

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ノースライト(横山秀夫)

「ノースライト」とは「北向きの採光」という意味です。普通、南側に窓を多く作り北側は壁が必要な部分を持って行くところを意識的に北向きの採光を取り入れると言う事で、それはどんな感じなんでしょう。陽だまりとは違う凛とした静けさと共にある光なんでしょう。その光は何だったのか、この作品が教えるところかなと思います。
最近読んだミステリーが少し亜流だったので、謎に正面から向かい合って解決する作品を渇望していました。でも、この作品でも死体があるわけではなく、「新しい家を作ったのにそこに住まずに一家蒸発したのは何故か」「その新しい家にタウトの椅子があったのは何故か」と言った謎が中心です。最後は、家族の愛情や再生につながる話になっていて、なんとなく穏やかなノースライトという言葉が似合いそうな作品でした。

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ムゲンのi(知念実希人)

「患者たちがなんでイレスという奇病になったのか」というミステリーを期待していましたが、ミステリー色は薄くて、ファンタジー作品でした。上巻は設定に馴染めずなかなか読み進めなかったのですが、上巻終わりから下巻にかけては一気読みするほど物語に引き込まれました。ククルとマブイグミを施していく世界が少々苦手で、読みながら戸惑うのだけど、なんでもあれって割り切ってからサクサク読めるようになったのかも。

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