書籍・雑誌

信長の原理(垣根涼介)

これはすごく面白い本でした。小学校の時に読んだ「ドリトル先生航海記」、中学時代に読んだ「星の王子さま」以来の傑作です!
信長を書いた本は多いだろうけど、このような切り口があるのかと感心しました。信長と言う人は社会学者でもあり心理学者でもあったのだろうと感じました。その一方でこの作品がスポットライトを当てるのは、組織論であったり人事論だったりします。そのまま現代に通用するかどうかは別としても、本質はここにありと感じました。パレートの法則を利用しながら、この本はどのビジネス本よりも示唆的で問題提起の多い作品になっていて、信長に新しい光を当てた感じがします。
少なくとも経営に携わる方には必読の書では?って言うか、読まなければ一生の損(笑)とまで思わせる作品でした。直木賞受賞や本屋大賞のノミネートはあるでしょうか?

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カレル・アンチェル 悲運に生きたマエストロ(高橋綾)

facebookである方(あとがきに登場されていてびっくり)が紹介していたので早速買って読みました。アンチェルの伝記ってそうそうないものですから本の価格もボリュームの割には強気の設定になっています。そういえば指揮者についてはあまり生い立ちを知る機会はないものですね。このアンチェルもアウシュヴィッツで家族を失うという経験もしているのですね。自らも テレジーン収容所(って初めて知りました。ナチスがユダヤ人を虐待しているのではないかと言う国際世論に対応するために、文化活動を推奨していた。)において、アンチェルには常に音楽があるのですね。クーベリックやノイマンなどよく聞いた指揮者も出てきて楽しめました。

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それまでの明日(原りょう)

私はこのシリーズの熱烈ファンでもないし、お久しぶり沢崎って気持ちになれないタイプで、単純にハードボルドとして楽しみました。14年ぶりと言う事で話題にもなるのだろうけど、何年ぶりを除くと、全体的な謎解きはちょっと厳しかな。ハードボイルドが時代の流れからますます置いてきぼりを食らったような感じです。その感じがいいんだけどね(^^

このミス1位みたいだから、どうやら私の方が時代から置いてきぼりを食ったのかな(笑)

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スーツケースの半分は (近藤史恵)

初めて読む作家の本だけど、本屋さんでタイトル惹かれて最初の部分を読み始めて、続きが読みたくなったので購入した1冊。

帯コピーの通り「心にふわっと風が吹く」ような連作短編集。4人の仲良し女性(1人だけ結婚していて、いずれも仕事を持っているが、フリーライターや派遣社員もいる)が中心となる連作小説で、ひとつひとつ主人公が違う9つの物語に共通するのは幸運を呼ぶと言われる「青いスーツケース」。

読後には青いスーツケースで旅に出たくなります。香港、パリ、アブダビ、ニューヨーク、1人で行くか誰と行くか、なにをするのか、自由に気の向くままに。

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スイート・ホーム(原田マハ)

映画「スウィートホーム」と違って「ウ」がなくなると、タイトル通りの「楽しい家庭」を描いています。少々、後味が甘すぎて、毒のあるものを欲しくなるのが難点です。原田マハさんの作品は「ゲルニカ」「たゆたえども」しか読んでいないけど、これらの小説の方が波乱万丈で面白かった。あまりに無難な作品は阪急不動産とのタイアップ作品のためかな。いっこおばさんの陽気さと怪我からの落ち込み、リハビリと、このあたりが人間味として輝いていた。

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日本国紀(百田尚樹)


なかなかボリュームのある本ですが、幕末明治のあたりからの150年ほどが、全体の約半分を占めています。日本通史と言いながらも、そのあたりに焦点を合わせたと言ってもいいでしょう。読み物として面白く読めました。

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祈りのカルテ(知念実希人)

この次の作品「ひとつむぎの手」を先に読んでしまったのですが、その作品では、若き心臓外科医・平良祐介が、大学病院内の情報などに頼る諏訪野良太が出てきます。その諏訪野良太の研修中の5つのミステリー作品。なるほど、研修医の時から人当たりがよく、情報通というのもこういう性格だったからなのかって、出版順の逆に読んでもそれはそれでよかった。

優しいいい話が多く、軽く読めるハートフルミステリーだったけど「悪性の境界線」はかなりきわどい判定ではないでしょうか?

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ひとつむぎの手(知念実希人)

大学病院で過酷な勤務を続ける若き心臓外科医・平良祐介は、最高権力者・赤石教授に、三人の研修医の指導を指示された上に、赤石の論文データ捏造告発の怪文書に対して「犯人探し」も命じられます。こう書くと、ちょっとした医療ミステリーのようにも思われますが、どちらかというとヒューマンドラマですね。


希望の病院に出向する夢も叶わず自身の能力の限界を感じる祐介だか、患者と向かい合うその医療スタイルが、かたくなに心を閉ざす研修医たちとも次第に良好な関係になっていき、彼の妻の姿と併せて救われるいい話になっています。


徹夜して一気に読んでしまうほどのめり込む作品でした。

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沈黙のパレード(東野圭吾)

最初の設定は興味津々の内容だったし、多くの人が事件に関与しながらも互いに助け合うという構図も、オリエント急行殺人事件を思い浮かべてどんな違いが待ち受けているのだろうと期待して読み進めました。しかし、終盤、二転三転する事実は、感情移入を置いてきぼりして、「実はこんな真実が隠されていた」と説明されているようで、ふ~んって頷くしかない感じでした。面白いとは思ったけど、東野さんの名作とはいいがたい感じでした。

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60代にしておきたい17のこと(本田健)

この作家の20代にしておくことや就職前にしておくことはあったと知っていたけど、60代になってもしておきたいことがあるのなら、、って気持ちで読んでみました。この作家は一体いくつなのだろう。内容的に深いものがあるわけでもなく、表面的には目次を読めばほぼ90%読破したもいいところと思える内容だけど、ここに書かれている17の項目は、結構、「言えてる」って61歳の私が思えました。これらの項目をあげるって言うのもなかなかするどいなあ。
まだまだ人生を楽しみましょうってことかな。

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