読書の時間

スーツケースの半分は (近藤史恵)

初めて読む作家の本だけど、本屋さんでタイトル惹かれて最初の部分を読み始めて、続きが読みたくなったので購入した1冊。

帯コピーの通り「心にふわっと風が吹く」ような連作短編集。4人の仲良し女性(1人だけ結婚していて、いずれも仕事を持っているが、フリーライターや派遣社員もいる)が中心となる連作小説で、ひとつひとつ主人公が違う9つの物語に共通するのは幸運を呼ぶと言われる「青いスーツケース」。

読後には青いスーツケースで旅に出たくなります。香港、パリ、アブダビ、ニューヨーク、1人で行くか誰と行くか、なにをするのか、自由に気の向くままに。

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スイート・ホーム(原田マハ)

映画「スウィートホーム」と違って「ウ」がなくなると、タイトル通りの「楽しい家庭」を描いています。少々、後味が甘すぎて、毒のあるものを欲しくなるのが難点です。原田マハさんの作品は「ゲルニカ」「たゆたえども」しか読んでいないけど、これらの小説の方が波乱万丈で面白かった。あまりに無難な作品は阪急不動産とのタイアップ作品のためかな。いっこおばさんの陽気さと怪我からの落ち込み、リハビリと、このあたりが人間味として輝いていた。

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日本国紀(百田尚樹)


なかなかボリュームのある本ですが、幕末明治のあたりからの150年ほどが、全体の約半分を占めています。日本通史と言いながらも、そのあたりに焦点を合わせたと言ってもいいでしょう。読み物として面白く読めました。

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祈りのカルテ(知念実希人)

この次の作品「ひとつむぎの手」を先に読んでしまったのですが、その作品では、若き心臓外科医・平良祐介が、大学病院内の情報などに頼る諏訪野良太が出てきます。その諏訪野良太の研修中の5つのミステリー作品。なるほど、研修医の時から人当たりがよく、情報通というのもこういう性格だったからなのかって、出版順の逆に読んでもそれはそれでよかった。

優しいいい話が多く、軽く読めるハートフルミステリーだったけど「悪性の境界線」はかなりきわどい判定ではないでしょうか?

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ひとつむぎの手(知念実希人)

大学病院で過酷な勤務を続ける若き心臓外科医・平良祐介は、最高権力者・赤石教授に、三人の研修医の指導を指示された上に、赤石の論文データ捏造告発の怪文書に対して「犯人探し」も命じられます。こう書くと、ちょっとした医療ミステリーのようにも思われますが、どちらかというとヒューマンドラマですね。


希望の病院に出向する夢も叶わず自身の能力の限界を感じる祐介だか、患者と向かい合うその医療スタイルが、かたくなに心を閉ざす研修医たちとも次第に良好な関係になっていき、彼の妻の姿と併せて救われるいい話になっています。


徹夜して一気に読んでしまうほどのめり込む作品でした。

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沈黙のパレード(東野圭吾)

最初の設定は興味津々の内容だったし、多くの人が事件に関与しながらも互いに助け合うという構図も、オリエント急行殺人事件を思い浮かべてどんな違いが待ち受けているのだろうと期待して読み進めました。しかし、終盤、二転三転する事実は、感情移入を置いてきぼりして、「実はこんな真実が隠されていた」と説明されているようで、ふ~んって頷くしかない感じでした。面白いとは思ったけど、東野さんの名作とはいいがたい感じでした。

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60代にしておきたい17のこと(本田健)

この作家の20代にしておくことや就職前にしておくことはあったと知っていたけど、60代になってもしておきたいことがあるのなら、、って気持ちで読んでみました。この作家は一体いくつなのだろう。内容的に深いものがあるわけでもなく、表面的には目次を読めばほぼ90%読破したもいいところと思える内容だけど、ここに書かれている17の項目は、結構、「言えてる」って61歳の私が思えました。これらの項目をあげるって言うのもなかなかするどいなあ。
まだまだ人生を楽しみましょうってことかな。

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幸せな小金持ちへの8つのステップ (本田健)

いいこと書いてあると思うのだけど、なんだか「自分だけが幸せな小金持ち」になるような気がして。それでいいのだろうけど、そもそも「ビジネスをする」にではなく「ビジネスを所有」しなさいと書かれていて、その時点で「ビジネスをする」事が楽しいと思う人は、ちょっと厳しいかなと思う「幸せな小金持ち」(笑)。まあ、大金持ちには当然なれないし、小金持ちにもなれないけど、幸せな生き方は出来るかもしれないなあ。でも、ほんと、お金にたいしていろいろ考えると日本では「守銭奴」みたいにいわれるようなイメージがあるけど、きとんとお金に向き合う事はいいことかなと思うなあ。

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下町ロケット ヤタガラス(池井戸潤)

今日からドラマが始まるので、その前までに読みたかった作品。「ゴースト」とあわせて2作読めました。もう、これは現代の水戸黄門みたいなもので、ほんと、いろいろなややこしい関係があっても、きちんと、悪い奴らが最後は懲らしめられる、、、って、出来すぎだけど、もちろん、許します(笑)

今回は、中小企業と大企業って構図じゃなくて、中小企業のあつまりと帝国重工のしのぎあいだけど、その帝国重工のキーテクノロジーは佃製作所が担っているのです。大切なことは中小企業と大企業の争いではなく、使う人の便宜性なんですね。使う人が蔑ろのされていることの方が問題って、強いメッセージを感じました。その意味ではいい本でした。今日からのドラマも楽しみです~。

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「数字」が読めると年収がアップするって本当ですか? 決算書オンチのための「会社の数字」が肌感覚でわかる本(古屋悟司 (著), 田中靖浩 (監修))

「経営者が社員に読んでほしい本」ナンバー1(勝手に決めました)」って帯に書いてあるので、まずは経営者である私が読んでみて、社員に読んでほしいって思うかどうか、、、で、読ませることにしました(^^。私は結構数字が読める方だと思っているので、ここに書かれていることは「当り前」的に思うのですが、この本の面白さは、その「今」の「当り前」さではなく、「こんな気分になる事もあるよなあ」とか「給料上げたい気持ちを分かってほしい」に共感したり、そんな共感があるところが面白いのでしょう。私もデロリアン号に乗って過去に戻って、ターニングポイントでやり直しするとしたら、自分のどの時代になるかなあ。

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