読書の時間

盤上の向日葵(柚月裕子)


徹夜本でした。と言っても徹夜で読んだわけじゃないですが、読み終えるまで寝られなかったです。松本清張の「砂の器」的と言う評価も聞かれますが、確かにそれらしい雰囲気があります。謎解きそのものは、死体は誰か、そこのあった将棋の駒はどこから来たのか、なんですけど、人間ドラマの構成がうまいのか、読んでいて次が気になってしまいました。将棋の部分はほとんどわからず(笑)、それでも楽しめる作品でした。むしろ気になったのは「島根」「ゴッホ」「味噌屋」のキーワード。次はそのゴッホに関する「たゆたえども沈まず」を読もう。

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出会いなおし(森絵都)


冬の寒い朝にぬくぬくの布団から抜け出せないような雰囲気を持つ心地よい短編集。個人的には「カブとセロリ」「むすびめ」「青空」が印象的だった。「青空」はその瞬間の話よりもそこで語られる妻との別れのくだり。「最後の1週間は意識もなかったから、どこで別れを告げたかのかすらも曖昧のままだ」とか「やりたいことをやらせてやれなかった罪の意識が作用して」などの部分が切実に刺さったから。短編集と言う事もあり本屋大賞にノミネートはされなかったけど次作品にも期待。

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ルビンの壺が割れた(宿野 かほる)


本屋さんでは大絶賛のPOPがついていて、アマゾンなどの評価は賛否両論(賛3に否7くらいかな)。さて、どんなものか読んでみない事には分からないと読んでみました。
結婚式の当日に花嫁に失踪された男性が、その相手方の女性をfacebookで見つけてメッセンジャーでやり取りする構成です。その着想は面白いです。長文のメッセージと内容から粘着的な雰囲気が出ていて、実世界だったら私なら生理的な嫌悪感からブロックものです(笑)。それも伏線と言うなら言えない事もないですが。

衝撃のラスト4行なんですが、さすがに突然出てきた引き出しの中身の話には、そりゃ衝撃です(笑)。ミステリーと言う意味で読むと突っ込みたくなるので、なんか変な人がいるなあくらいに思って読んでいた方が罪のない本ですね。しかし、ラストを知ったらますます嫌な奴(笑)

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BUTTER(柚木麻子)

高級バターで作る「バター醤油ご飯」のシーンがある。しかし、どうして高級バターなのに醤油は余ったコンビニの弁当に添えられた小袋醤油なんだろう。これじゃだめじゃん(笑)。醤油こそこだわれよって言いたい。

それはともかく、全体的には全く感情移入できずに、相性が良くなかった作品と言えます。胸焼けするうえに、なぜそうなるのか、理解できないシーンが多く、別世界のしかもねっとりした感じが苦手で、読んでいて少し辛くなる珍しい作品でした。

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琥珀の夢(伊集院 静)

これは一気読みできますね。連続テレビ小説を録画して全編見たのは「マッサン」と「あさが来た」だけなんですが、そのマッサンに登場する鴨居欣次郎(堤真一)、誰が見てもサントリー創業者「鳥井信治郎」、その人の生い立ちを描く小説です。堤さんの印象が大きかったので随所でその顔を思い出しましたが、主人公のキャラと言い時代背景と言い、読んでいて一番わくわくする組み合わせだったかなと思います。私の学生時代は1976~1980年だったけど、お金がないからレッド、大人になった気分でオールドって時代だったけど、そんな演出も鳥井さんの才能のひとつなんですね。

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そうか、もう君はいないのか (城山三郎)


初めて読む城山三郎さんの本。タイトルが秀逸。実は、先日、佐々木常夫さんの講演で自著「そうか、君は課長になったのか」というのがこの本のタイトルがヒント言う話を聞いて知った次第なんです。四つ年下の妻の容子さんを癌で失った城山さんが、彼女との出会いから亡くなるまでのエピソードをつづったものです。この本もこの時期にしか読めないかなと思い読みました。この世に存在しないって言うことをどのようにとらえるのか、実は自分自身の気持ちとしてもとらえどころがない感じなのです。どこかに出かけているだけではないのか、って感じが近いのかもしれません。先に行って待っていてくれているなら、自分が死ぬことも少しはハードルが下がったような気分になってきます。そんな思いを城山さんもされたのかなって思いながら読みました。

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教育委員会改革5つのポイント―「地方教育行政法」のどこが変わったのか(村上祐介)

最近、2014年に改革のあった教育委員会の勉強ってことで、読みました。こちらも分かりやすかったですが、先に読んだ本が改革に否定的なニュアンスだったのに対して、こちらは改革に問題点があっても本来の趣旨に沿って活動することを助言するようなニュアンスかなと感じました。

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教育委員会は不要なのか――あるべき改革を考える (中嶋哲彦)

勉強のために読んでみたけど、なるほど改革の中身も視点を変えるとこう映るのかと勉強になった

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死別の悲しみに向き合う─グリーフケアとは何か (坂口幸弘)


今の時期にしか読めないかなと思って選んだ本です。こうしたことに関しても研究されているというのは素晴らしいことだなとまずは感心します。この本を読んで「死別」とはきわめて個人的な体験であることと、そのことから悲嘆との付き合いもきわめて個人的なもので、どうあるべきというものではないと言う事です。この個人的な意見を言うのなら悲しみや無念さは忘れるものではなく、距離を置いて並走するものというのが、私なりの捉え方で、そうやって、人生の物語は続いていくものと思えるようになってきました。

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池上彰の「日本の教育」がよくわかる本 (池上彰)


教育についてザックリ知りたいと思った勉強のために。

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